アクティブ投資とは?仕組み・メリット・インデックス投資との違いを初心者向けにわかりやすく解説!
投資に興味を持ちはじめた人なら、一度は耳にすると思われるのが「アクティブ投資」です。
「アクティブ投資とは何?」「インデックス投資との違いは?」「プロが運用してるって聞いたけど、実際どうなの?」と疑問を抱く方も多いでしょう。
アクティブ投資とは、株価指数(インデックス)を上回るリターンを目指して、プロのファンドマネージャーが銘柄を選んで運用する投資手法のことです。
この記事では、アクティブ投資の基本からメリット・デメリット・インデックス投資との違いや、始め方までを初心者にもわかりやすく解説します。
アクティブ投資とは?意味と基本の仕組み
アクティブ投資とは、日経平均株価やTOPIXなどの「株価指数」よりも高いリターンを狙って、個別の株式や債券などを積極的に売買する投資手法です。
運用の中心となるファンドマネージャーが、市場の分析・経済動向・企業業績などを調査して、将来性のある銘柄を選定します。
ファンドマネージャーの判断と戦略で成果を出すのが、アクティブ投資の大きな特徴です。
アクティブ投資の具体例
ひふみ投信
中小型株を中心に選定して、安定した実績を誇る日本の代表的なアクティブファンドです。
フィデリティ・USリート・ファンド
米国の不動産投資信託(REIT)に投資して、高配当が期待できます。
アクティブ投資とインデックス投資の違いを比較
アクティブ投資の対極にあるのがインデックス投資になります。
インデックス投資は、日経平均株価やS&P500などの指数に連動するように設計された投資方法になり、銘柄選びを行わず、機械的に投資するのが特徴です。
以下が両者の違いです。
比較項目 | アクティブ投資 | インデックス投資 |
---|---|---|
運用目的 | 市場平均を上回るリターンの追求 | 市場平均と同等のリターンの確保 |
運用手法 | プロが銘柄を選んで運用 | 指数に連動するように自動運用 |
目標リターン | 指数を上回る | 指数と同じ |
手数料 | 高め(1%以上) | 低め(0.1〜0.3%程度) |
成果のブレ | 大きい(当たり外れがある) | 小さい(平均的な成果) |
リスク管理 | 柔軟な対応が可能 | 市場全体の動きに左右される |
向いている人 | 成果を追求したい人 | 安定を重視したい人 |
インデックス投資は「市場平均」を得る投資であり、アクティブ投資は「市場平均を超える」ことを目指す投資と覚えておくとわかりやすいです。

アクティブ投資のメリットとデメリット
メリット
デメリット
アクティブ投資が向いている人の特徴
アクティブ投資はすべての人に向いているわけではありません。
以下のような人におすすめです。
- 市場平均以上の成果を目指したい人
- 投資に積極的で、勉強するのが好きな人
- 短〜中期で結果を出したい人
- 手数料の高さよりもリターンの可能性を重視する人
- ゲーム感覚で投資を行いたい人
一方、「手堅く投資したい」「投資に時間をかけたくない」という人はインデックス投資の方が向いています。
アクティブ投資の始め方とおすすめ商品
証券口座を開設する
ネット証券で口座を開設します。
SBI証券・楽天証券・マネックス証券が優良な証券会社になり、スマホだけで完結できるサービスも増えています。
間違っても、対面販売の証券会社で口座開設してはいけません。
アクティブファンドを選ぶ
以下は代表的な人気アクティブファンドです。
- ひふみ投信(レオス・キャピタルワークス)
- ジェイリバイブ(J-Revive)
- eMAXIS Activeシリーズ
- SBI中小型成長株ファンド ジェイリバイブ
特に「長期で安定した成績」「運用チームの透明性」「コストの適正性」などをチェックポイントに選ぶと良いでしょう。
少額から始めてみる
多くのファンドは100円から購入でき、積立設定も可能です。
最初から大きな金額を投資せず、損しても良いと思える金額でスタートするのが良いでしょう。
アクティブ投資の注意点と選び方のコツ
過去の実績だけに頼らない
ファンドの実績は重要な指標ですが、「過去の成績が良い=今後も伸びる」とは限りません。
時代背景やファンドマネージャーの交代にも注意が必要で、伸びそうな業種に投資するのも戦略の一つです。
運用方針をチェック
公式サイトや目論見書で「どのような考え方で投資しているか」を確認しましょう。
ファンドの成績だけをみて購入すると、思っていたものと違うところへ投資していると言うこともあり、どの業種に投資しているかを確認する必要があります。
そして、納得感が持てるファンドを選びましょう。
純資産総額にも注目
ファンドの人気や安定性の目安として、純資産が大きい(目安は100億円以上)ことも安心材料となります。
純資産が少ないと、ファンドが解散する可能性があり、解散時に株価が暴落していると大きな損失になるでしょう。
解散の可能性があるファンドを避けるためにも、純資産の確認は必要です。
筆者の意見
米国のS&P500に投資しているインデックスファンドは、長期で見ると年利5%以上が期待でき、手数料も年間0.2%以下のものが多いです。
手数料が年間1%以上のアクティブファンドがインデックスファンドを上回るには、最低でも年率6%以上の利益を上げる必要があり、この数字を維持し続けるのは現実的ではありません。
アクティブファンドを購入するには、インデックスファンド以上の知識が必要となり、知識を得てアクティブファンドを購入しても、インデックスファンド以上の利益が得られる可能性が低いです。
ただし、長期投資の話であり、短期投資ではインデックスよりアクティブのほうが上回る可能性が高いため、短期のマネーゲーム感覚で行うには良い投資先かもしれません。
まとめ:アクティブ投資はこんな人におすすめ!
アクティブ投資は「指数を上回る成果を追求したい」という人にとって魅力的な手法ですが、その分、手数料やリスクも高くなるため、向き不向きがあるのも事実です。
こんな人におすすめ!
- 投資に前向きで、自分でも学ぶ意欲がある
- 成果をしっかり出したい
- 投資を楽しみながらしたい
一方で、堅実にコツコツと資産を増やしたい人は、インデックス投資も併せて検討してみましょう。
