どっちが自分に合う?アクティブ投資とインデックス投資を徹底比較!初心者向けガイド

アクティブ投資とインデックス投資の違いとは?初心者でもわかるメリット・デメリット徹底比較

「投資を始めたいけど、どの運用方法を選べばいいの?」と迷っている方は多いのではないでしょうか。
特に、「アクティブ投資」と「インデックス投資」は、初心者から上級者まで幅広い投資家に知られている代表的な運用スタイルです。

本記事では、それぞれの特徴や違い、メリット・デメリットをわかりやすく解説し、自分に合った投資法の選び方までご紹介します。

目次

アクティブ投資とは?

アクティブ投資とは、市場平均(インデックス)を上回る成果を目指して運用する投資手法です。
具体的には、ファンドマネージャーや運用チームが経済状況や企業の財務情報などを分析し、将来的に株価が上がりそうな銘柄を選定して積極的に売買を行います。

アクティブ投資の代表的な例

日本で有名なアクティブファンドとしては、「ひふみ投信」や「レオス・キャピタルワークス」などです。
こうしたファンドは、投資先の企業を実際に訪問して経営状況を調査するなど、地道な分析によって投資判断を行っています。

アクティブ投資のメリット

高いリターンが狙える
市場や経済の流れを読んで銘柄を選べるため、運用がうまういけばインデックスを大きく上回る利益も期待できます。
柔軟な戦略が取れる
急な相場変動が起きた場合でも、銘柄の入れ替えなど柔軟な対応が可能です。
特定テーマに投資できる
「脱炭素」「AI」「新興国」など、特定のテーマに集中投資できるファンドも多く、トレンドを反映した運用が可能です。

アクティブ投資のデメリット

手数料が高い
人が運用するため、信託報酬が高く設定されているケースが多いです。
利益より手数料のほうが高くなることも珍しくありません。
成績が不安定
ファンドマネージャー次第で成績が大きく左右されるため、運用結果が安定しません。
そのため、利益の変動が激しいです。
長期的にはインデックスに劣る
過去のデータでは、長期で見た場合にインデックス投資の方が優れていたという結果もあります。
8割のアクティブファンドはインデックスファンドに勝つことができず、勝った2割も長期ではインデックスファンドに勝てません。
NISA対象外
NISAの対象外になっているファンドが多くあり、非課税の恩恵を受けられない可能性が高いです。

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インデックス投資とは?

インデックス投資とは、日経平均株価やS&P500などの「指数(インデックス)」と同じ値動きを目指す投資手法です。ファンドは指数に連動する銘柄に投資を行うので運用の手間が少なく、頻繁に売買を行わないため、コストを低くすることができます。

インデックス投資の代表的な例

日経平均株価・TOPIX
日本を代表する株価指数です。

S&P500・NASDAQ100
米国を代表する株価指数のS&P500と、NASDAQ上場企業の上位100社に投資しているNASDAQ100になります。

これらに連動する投資信託やETFが、人気の商品です。
特に「eMAXIS Slimシリーズ」などは低コストで運用されており、長期投資に適しています。

インデックス投資のメリット

低コストで運用できる
運用は機械的に行われるため、人件費や分析コストが不要になり、信託報酬が安く済みます。
手数料も0.2%程度の優良なファンドが多いです
長期的に安定したリターンが期待できる
市場全体の平均に連動するため、長期的に見れば右肩上がりの傾向があり、投資を始めたばかりの初心者にも安心です。
続けるだけ
つみたてるだけで、後はファンドが勝手に運用してくれます。
そのため、投資家はつみたてる以外にすることがありません。

インデックス投資のデメリット

大きなリターンは期待しにくい
市場平均と同じ動きしかしないため、アクティブ投資のような大きな利益は狙いにくいです。
相場が下落するとそのまま影響を受ける
景気の悪化や市場全体の下落局面では、損失を避けることができません。
インデックス投資も株式に投資しているため、株式市場の変化を受けることになります。

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アクティブ投資とインデックス投資の比較一覧表

比較項目アクティブ投資インデックス投資
運用目的市場平均を上回るリターンの追求市場平均と同等のリターンの確保
運用手法プロが銘柄を選んで運用指数に連動するように自動運用
目標リターン指数を上回る指数と同じ
手数料高め(1%以上)低め(0.1〜0.3%程度)
成果のブレ大きい(当たり外れがある)小さい(平均的な成果)
リスク管理柔軟な対応が可能市場全体の動きに左右される
向いている人成果を追求したい人安定を重視したい人

どちらを選ぶべき?タイプ別おすすめ

インデックス投資がおすすめな人

投資初心者
指数に投資するため、複雑な株式市場のことがわからない初心者に向いています。

手間をかけたくない人
投資家は銘柄選び以外で考えることがなく、後は資金を投入するだけです。

安定した運用を求める人
大きな利益は期待できませんが、過去のS&P500の成績では、30年投資すると年利7%は期待できます。

コストを抑えたい人
指数に投資するため、頻繁な売買がなく、売買で発生するコストが低くなります。
そのため、ファンドのコストも低いです。

長期的な資産形成を目指す人
短期では利益が出にくいインデックス投資ですが、長期で続けると利益率がプラスで安定してきます。

アクティブ投資がおすすめな人

市場を上回る成果を狙いたい人
プロが少しでもファンドを良くするために頻繁に売買を行い、市場平均を上回ることを目指しています。

自分で情報を集めるのが好きな人
市場の動向や、今後の予想を踏まえて、伸びる業種や国に投資しているファンドを選ぶ必要があり、投資家自身が情報を集めて、判断する必要があります。

投資に時間と労力をかけられる人
情報収集や分析に時間と労力が必要です。

多少のリスクを許容できる人
常に市場平均を上回るわけではなく、市場平均以下の時もあり、インデックス投資より利益率の変化は大きいです。

両方を取り入れる「コア・サテライト戦略」もおすすめ

アクティブ投資とインデックス投資のどちらか一方に絞る必要はありません。
両方を組み合わせることで、リスクを抑えつつ高いリターンを目指す「コア・サテライト戦略」が可能です。

コア・サテライト戦略とは?

コア
資産の中心部分をインデックス投資で安定した運用で、確実に資産を増やしていきます。

サテライト
資産の一部(10%程度)でアクティブ投資を行い、短〜中期で売買します。

たとえば、「インデックス投資90%、アクティブ投資10%」というような配分で運用を行い、リスクを抑えながら投資の楽しさも味わえます。
何もすることがなくて暇だと思える人や、投資に刺激を求める人に、おすすめできる方法です。

筆者の意見

最初は、比較的かんたんなインデックス投資から始めるのが良く、投資に慣れてきて、インデックス投資では満足できなければ、少額でアクティブ投資を行うと良いでしょう。
インデックス投資で安定した資産運用を行い、趣味程度でアクティブ投資を行うのが良いと思えます。

まとめ:自分の投資スタイルに合った選択を

アクティブ投資とインデックス投資には、それぞれにメリット・デメリットがあります。
どちらが優れているというよりも、自分の投資目的・性格・ライフスタイルに合った方法を選ぶことが最も重要です。

少額からインデックス投資を始めて、徐々にアクティブ投資にチャレンジしていくのも良い方法です。
特にアクティブ投資は、利益の幅が大きくなる傾向にあり、無くなっても良いと思える金額から始めることが、投資を長く続けることができる秘訣になります。
どちらのスタイルでも、長期的な視点と継続する姿勢が資産形成のカギとなり、時間を味方に付けるとこが一番重要です。

投資未経験者は、投資を始めることが最初の難関であり、まずは、少額から始めることで、あなたに合った投資スタイルを見つけて、賢く資産形成を始めましょう!

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