将来が不安な人必見!資産形成とは?初心者でもわかるやさしい入門講座

【初心者向け】資産形成とは?わかりやすく解説|仕組み・始め方・おすすめ方法まで紹介

将来のためにお金を増やしたいけど、「資産形成って何?」と疑問に思っていませんか?
最近は、年金制度や物価の上昇が話題になり、「自分の将来は自分で守る」という考え方が広まってきています。
その第一歩が「資産形成」です。

この記事では、初心者にもわかりやすく「資産形成とは何か」「どんな方法があるのか」「どうやって始めればいいのか」を解説しており、将来に向けて行動を起こしたいあなたに、必要な知識をお届けします。

目次

資産形成とは?わかりやすく解説

資産形成の定義と目的

資産形成とは、将来の生活に備えて、計画的にお金や資産を「つくる」「貯める」「増やす」ことです。
単なる貯金だけでなく、投資や節税制度を活用しながら資産を育てていくことも含まれています。

主な目的として
老後の生活費を準備したい
住宅購入や子どもの教育費を計画的に準備したい
将来の不安を減らしたい

将来に向けての不安を取り除くために、お金を残すことを目的にする場合が多いです。

貯金との違いは?

銀行口座にお金を預けると、元本は保証されますが利息は少なく、お金が増えるスピードは遅くなります。
資産形成では投資などを通じて「お金に働いてもらう」と言う考え方が基本になり、投資にはリスクがありますが、資産の増え具合が預金とは比べ物にならないぐらい早いです。
預金ではインフレによる物価上昇に対抗できませんが、投資はインフレなどから資産を守る手段にもなります。

多くの日本国民は金融教育を受けていないために、「預金=安全」「投資=危険」という認識になっていますが、預金と投資に対する見方が偏っているのが現状です。

なぜ今、資産形成が必要なのか

年金制度の不安
将来受け取れる年金だけでは生活が難しい可能性があります。
物価上昇によって年金は増額されますが、物価上昇速度に年金の増額では追いつくことができず、年金は実質減っているのが現状です。
今後は年金のみでの、老後生活が苦しくなると予想されます。

物価上昇(インフレ)
お金の価値が下がるリスクに備える必要があります。
コロナが落ち着いて一気に日本もインフレ傾向が強くなり、物価上昇が止まりません。
物価上昇に対して給料も上昇すれば問題ありませんが、給料の上昇は物価上昇率より低い企業が大半であるため、生活が苦しくなっているのではないですか?
物価上昇が続くとお金の価値が年々下がっていき、2%のインフレが20年続くとお金の価値は33%低下すると言われています。

長寿化社会
人生100年時代では、老後の生活資金をより多く準備する必要があります。
少子高齢化で労働力が減っている現状では、収める年金の金額が少なくなり、年金受給者が増えると年金の支払額が多くなるため、「年金収入<年金受給者」となるのです。
今後は年金受給額が大きく増えることはなく、年金のみでの生活が厳しくなると予想されており、年金以外の資産を用意する必要があります。

資産形成の3つの基本ステップ

支出を見直してお金をつくる

最初にするべきは、毎月の支出を見直し、固定費(通信費、保険、サブスクなど)を削減するだけでも、資産形成に使えるお金が生まれます。
固定費を見直すだけで、月に1万円以上の節約が見込め、一度の見直しで効果が大きく、その効果が持続するので固定費の見直しは節約の基本です。

貯める(生活防衛資金の確保)

資産形成では、生活防錆資金が重要となり、生活費の6〜12ヶ月分を現金で持っておく必要があります。
予期せぬこと(病気・事故・退職など)で働けなくなった際に、働けるようになるまでの期間の生活を維持するために使うお金です。
このお金はいつでも取り出すことができる、普通預金に預けておくと良いでしょう。

増やす(投資でお金に働いてもらう)

生活防衛資金を確保後は、投資によって資産を増やす段階に進みましょう。
投資初心者は広く分散した「投資信託」の「インデックス投資」に「積立投資」することが良く、投資信託は数十年の期間に投資をすると、過去のデーターでは負けることはありません。

初心者におすすめの資産形成の方法

新NISA

少額から始められる非課税制度で「積立投資枠」と「成長投資枠」があり、積立投資枠は年間120万円で成長投資枠は年間240万円まで株式に投資でき、その利益に対して通常は20.315%の税金が取られるところを、NISAでは「非課税」になります。
特に、「積立投資枠」は「金融庁」が厳選した投資信託しかなく、運営側の利益のみを追求した「ゴミ銘柄」はありません。

積立投資枠の銘柄は、長期・分散・積立に適しており、、初心者でも安心して購入できます。

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iDeCo(個人型確定拠出年金)

所得控除による税制優遇があり、年収400万円で毎月23,000円の積立を行うと、約40,000円の所得控除を受けることができます。
年間276,000円の掛け金に対して、税制控除だけで約14.5%の金利が発生していることになり、ここまで安定した高金利の金融商品は日本には存在しません。
ただし、iDecoは60歳まで引き出せない点に注意が必要で、受け取る段階で課税されます。

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ネット銀行の高金利預金

リスクを取らずに資産を増やしたい人には、ネット銀行の高金利定期預金もおすすめです。
ただし、銀行預金は高くても年利1%ぐらいしかなく、NISAやiDecoの金利には及びません。
銀行は倒産リスクがあり、倒産時に1,000万円までの預金と倒産までの利息しか保証されないため、1銀行に対して1,000万円までを預金することが安全です。

その他の選択肢

株式投資
株の売買はリターンも大きい反面リスクも高く、企業が倒産する場合もあります。
安定企業の配当を狙う高配当株のリスクは低いですが、株式売買より利益率は低く、年間5%ぐらいの配当です。

投資信託
1銘柄を購入すると、その銘柄の中で何十から何百の企業に分散投資されているのが投資信託であり、安全性の高い商品です。
安全性が高い分、個別株より利益は少なくなります。
投資信託の中にも運営が儲かるゴミ商品もあり、投資信託だからといって全ての商品で利益がでるわけではありません。

不動産投資
初期費用は高いですが、良い物件に巡り合うと安定した収入が見込めます。
不動産投資は良い物件に巡り合うことが難しく、物件次第で大きく利益を出せますが、逆に利益が全く出ない場合もあるため、ある程度の知識がないと危険性が高いです。

資産形成を成功させるためのポイント

目標を明確にする

「何のため・いつまで・いくら必要」を具体的にすることで、計画的に進めやすくなり、目標が曖昧だと継続が難しくくなるため、具体的な目的を持つ必要があります。
「20年後に4,000万円の家を購入する」ような大きすぎる目標ではなく、「5年後に300万円の車を購入する」ような計画を立てやすい目標が良いです。

リスクを理解する

投資にはリスクがあり、利益が大きいものはリスクが高くなる「ハイリスク・ハイリターン」と、利益が小さいものはリスクが小さくなる「ローリスク・ローリターン」があることは覚えておきましょう。

商品の仕組みや価格変動の可能性を理解することは重要で、このようなことを理解せずに投資を行うと、「手数料や税金」を多く取られたり、大きな下落で「パニック売り」することになります。

継続することの重要性

市場の動きに一喜一憂せず、毎月コツコツと続けることが資産形成のカギです。
日々市場の動きを監視していると、下落時の精神不安になりやすく「このまま下がり続ける」と思い込んでしまいます。
特に初心者は、日々の価格が気になるものですが、1〜2ヶ月に1度ぐらいの間隔で現状を把握する方が精神の安定になるでしょう。

積立投資は時間を味方につける手法で、同じ額を毎月積み立てることが成功への秘訣です。
利益を再投資することで複利の効果があり、複利がきいてくると「お金がお金を生む」ようになり、資産が加速的に増えていきます。

情報収集を習慣にする

経済ニュースや資産運用に関する情報に触れる習慣をつけると、判断力が磨かれます。
金融リテラシーを高めることも資産形成の一環であり、得た知識は一生使えるでしょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 資産形成は何から始めればいい?
まずは家計の見直しと生活防衛資金の確保から始めましょう。
その後は、NISAやiDECOなどの少額投資で資産を増やすと良いです。

Q. 資産形成にはいくら必要?
最初は無理のない金額から始めることが重要で、生活に支障がない程度から始めましょう。
月5,000円からでも十分で、資産形成は金額より始めることが重要で、早ければ早いほど効果が大きくなります。

Q. 投資は怖いけど大丈夫?
リスクはありますが、長期・分散・積立の考え方で運用すればリスクを抑えることが可能です。
投資に下落はつきもので、下落したからと言ってパニックを起こさず、冷静に対処しましょう。

Q. 20代・30代・40代の始め方に違いはある?
20代は時間を味方につけた長期投資が有利で、30代・40代は目的に応じてリスクとリターンのバランスを考えるのがポイントです。
年齢が上がるにつれ、リスクを少なくする必要があります。
若いときは時間があり、下落時の回復を待つことができますが、40代後半になると下落時の回復を待っている間に取り崩す時期が来るかも知れません。
40代以降はリスク資産から、無リスク資産への移行を考える方が無難です。

まとめ|まずは「知ること」から始めよう

資産形成は、知識と行動の積み重ねによって将来の安心を得るプロセスです。
「難しそう」と感じていても、今日からできることはたくさんあります。

まずは、支出を見直すことから始めて、生活防衛資金を確保しましょう。
そして、少額からの積立投資(NISA)か、個人型確定拠出年金(iDECO)を始めることをおすすめします。
今から始める小さな一歩が、未来の大きな安心につながるはずです。

今から行動すれば、10年後、20年後のあなたはきっと「やってよかった」と思えるはずです。
未来の自分自身への贈り物と思って、資産形成を頑張ってください。

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