日々の生活において、生活インフラは欠かせません。
毎日使用する電気・ガス・水道は生活するのになくてはならないものであり、これらを節約しすぎることで体調を崩す場合があります。
光熱費を過度に節約すると、生活満足度にも影響を及ぼしやすいです。
ここでは生活満足度を下げずに、体調にも影響が出ない節約方法を解説しています。
光熱費とは
光熱費とは、家庭や事業所で使う「電気・ガス・水道」の料金のことを指します。生活に欠かせない費用のひとつで、エネルギー価格や使用量によって変動します。
電気・ガス・水道は日々の生活に欠かせないものになっています。
上記の3つのうち、1つでも欠けると生活に困る可能性が高く、現代人には必須といっても良いでしょう。
光熱費の仕組み
生活する上で光熱費は絶対発生するものです。
各費用にはに基本料金があるため、一ヶ月家を空けていても光熱費が発生し、使わなくても基本料金だけは請求されます。
長期間、家を空ける場合は、電気・ガス・水道を完全に止めることで光熱費をゼロにすることができるでしょう。
電気代の仕組み
電気料金は、「基本料金」+「使用量」+「燃料調整費」+「再エネ賦課金」で構成しています。
基本料金
一ヶ月に使用できる電力量を決めておき、契約する電力量によって基本料金が変わるプランと、使用する時間帯で基本料金が変わるプランが主にあります。
使用量
一ヶ月に使用した電力量に対する料金です。
契約プランによって、電気(1kWh)の単価が変わってきます。
燃料調整費
火力発電の燃料(石油・LNG・石炭)の価格変動を調整する費用です。
燃料費や為替の変動によって、燃料調整費が変化します。
再エネ賦課金
太陽光発電・水力発電・風力発電のような再生エネルギーを普及させる費用のことであり、電力会社が再生エネルギーを買い取る際に利用されています。
再エネ賦課金は電気代を支払うすべての人が負担する費用です。
ガス代の仕組み
ガス料金は、「基本料金」+「使用量」で構成しています。
基本料金
ガスを使用しなくても、ガス会社と契約しているだけで発生する料金です。
都市ガスは、最低基本料金が決められており、住んている地域で変わりますが800円ぐらいになります。
最低基本料からガスの使用量によって、基本料金が変動するシステムです。
プロパンガス(LPガス)の場合は、1600円台〜2100円台と幅があり、住んている地域によっての基本料金が変わります。
プロパンガスは都市ガスより基本料金が高いです。
使用量
ガスを使用した容量です。
都市ガスの場合はガスの使用量が多くなるにつれ、段階的にガスの単価が下がってくる反面、基本料金は上がります。
プロパンガスは契約会社によって変わりますが、都市ガスのように使用した分に対して単価の変動はなく、都市ガスに比べてプロパンガスの単価は高いです。
水道代の仕組み
ガス料金は、「基本料金」+「使用量」+「下水道料金(地域によって)」で構成しています。
基本料金
水道を契約していると発生する料金で、水道を使わなくても基本料金は発生します。
使用量
水道を使用した容量によって、変わる費用です。
多くの自治体が、水道使用量が多くなるにつれ、水道単価が上がっていく制度を採用しています。
下水道料金
下水道設備がある自治体に発生する料金です。
「水道利用量=下水道利用量」となり、水道利用量が増えると下水道利用量も増え、下水道料金の単価も下水利用量が多くなれば上がる場合もあります。
節約の方法
昨今の物価高や円安の影響で原油価格が高騰しており、火力発電に使う石油や天然ガスの価格も上昇しています。
そのため、光熱費は上昇する一方であり、政府も補助金を出して家計の負担を軽減していますが、補助金もいつまで続くかわかりません。
ここからは節約方法を解説していますが、こまめに電気を消したり、水道を止めたりするような節約では、節約自体が嫌になる可能性もあり、このような節約は極力避けましょう。
電気代
光熱費で電気代が、一番多いでしょう。
特に夏場はエアコンの稼働率が高くなり、他の時期より電気代が高くなる傾向にあります。
照明
蛍光灯からLED電球に代えると消費電力が半分ぐらいになり、電気代も半分ぐらいになります。
LED電球に交換するコストは発生しますが、1日8時間使用するとして約10年はLED電球を使用することができ、機器の個体差次第で使用年数が変わります。
電気代が約10年間は半額になり、設備コストを引いても十分な節約効果を見込めますが、すべての部屋を一気にLEDへ交換すると負担が大きくなり、よく使う部屋から交換するとコストを下げられるでしょう。
エアコン
エアコンの設定温度を、夏28度・冬20度にすると効率がよいと言われていますが、実際は物足りなく思える場合があり、この設定を基準として使用者が快適と思える温度に設定しましょう。
冷たい空気は下へ行き、温かい空気は上にいくため、扇風機やサーキュレーターを使用して、エアコンの空気を循環させることで効率よく、部屋の空気を一定温度にすることができます。
フィルターを掃除することでフィルターの目詰まりがなくなり、空気をスムーズにエアコンが取り入れることができます。
フィルターの掃除を行うとエアコンの出力を抑えることができるため、1ヶ月に一度はフィルターの掃除をおこないましょう。
冷蔵庫
冷蔵庫にものを詰め込みすぎないことです。
ものを詰め込みすぎると空気が通る空間が少なくなり、冷蔵庫内の温度が下がりにくく、冷蔵庫が必要以上に冷却運転を行うことで消費電力が高くなります。
冷蔵庫内には、最大7割程度でものを入れましょう。
冷凍庫も同じようなことが言えますが、冷蔵庫ほどの空間が必要ではなく、8〜9割ぐらいでものを入れると良いです。
温かいものを入れる際は、粗熱を取り適度に冷ました状態で、冷蔵庫や冷凍庫に入れると庫内の温度の上昇を少なくできます。
加入プラン
毎月の消費電力から、現在の加入プランが最適かの確認を行い、現在のプランより良いプランがあればプラン変更を行いましょう。
ガス代
電気代の次に高いのが、ガス代だと思えます。
特に自炊でコンロを使うと、ガス代が高くなるでしょう。
風呂
風呂を沸かすとすぐに入り、その後は家族が続けて入ることで、風呂の沸かし直しをする必要がなくなるでしょう。
浴槽にフタをして、お湯の熱が逃げにくくします。
シャワーをつけっぱなしにすると、1分間に約10リットルの水を使うことになり、その水を沸かすガスが必要です。
シャワーを使わないときは極力止めるようにして、シャワーは止める習慣をつけしましょう。
コンロ
鍋にフタをするだけで加熱効率が上がり、時間短縮とガス使用量の節約になります。
出来上がる少し前にガスを止め、予熱を利用するのも手段の一つです。
乗り換え
プロパンガスは都市ガスより高くなり、工事が必要になるかもしれませんが、都市ガスに乗り換えるとガス代が安くなります。
電気とガスを同じ会社にすることで、セット割りや何らかの特典つく場合があるため、電気とガスをセットにするのもよいでしょう。
水道代
多くの家庭は水道代が高くないと思います。
場合によっては基本料金のほうが高いときがあるかもしれません。
風呂
シャワーは水の使用量が多く、ガスと同じでシャワーを使用する時間を短縮することが節水になります。
節水シャワーヘッドに交換することで、、同じ時間シャワーを使用しても使用量は減りますが、シャワーの水量が下がると水の勢いが弱くなるかもと思われるかもしれません。
節水シャワーヘッドに交換しても水の勢いは弱くならず、多くの節水シャワーヘッドは水の勢いが強くなります。
浴槽に残ったお湯を、洗濯や掃除に利用するのもよいでしょう。
洗濯機
浴槽の残り湯を洗濯に使用するのは効果的ですが、浴槽の残り湯を使用すると洗濯槽の外側にカビが繁殖する原因となり、定期的にカビ取りを行う必要があります。
洗濯の回数を減らし、一度にまとめて洗濯を行うのもよいでしょう。
まとめ
光熱費の節約は、機器を代えるだけで効果を得ることができるものも多くあり、最初は投資になりますが長い目で見ると節約になるため、まずは機器の交換から初めるのもよいでしょう。
光熱費の節約は無理に行うと、体調を崩して節約で得た金額以上の医療費がかかってしまうこともあり、我慢するような節約はストレスのもとになるため、絶対に止めてください。
できることから節約を行うのが、光熱費を節約するうえで大切なことです。
