投資信託とは?100円から始められる!初心者でも安心の入門ガイド

投資信託とは?初心者にもわかりやすく仕組みやメリット・デメリットを解説!

「投資信託ってよく聞くけど、正直よくわからない…」「投資を始めてみたいけど、何から手をつければいいの?」そんな方に向けて、投資信託とは何かを初心者でも理解できるようにわかりやすく解説しています。

少額から始められ、運用はプロに任せられる便利な仕組みで、これを知っておくことで、将来の資産形成がグッと身近なものになるでしょう。

目次

投資信託とは?わかりやすく簡単に解説

投資信託(ファンド)とは、「多くの人から集めたお金をひとつにまとめ、専門家(ファンドマネージャー)が複数の株や債券などに投資・運用する金融商品」のことです。

たとえば、あなたが毎月1万円ずつ投資信託に積み立てたとしましょう。
そのお金は他の投資家の資金と一緒になり、プロの運用者によって効率的に運用されます。
個人で株や債券を選んで投資するのは難しく、投資信託ならプロが代わりにやってくれるため、初心者でも手軽に投資を始められるのが大きな特徴です。
1万円で多くの銘柄に投資することはできませんが、投資信託では100円でも複数の銘柄に投資できます。

投資信託の仕組み

投資信託の基本的な流れは、投資家(あなた)が投資信託を購入して、運用会社が集めた資金を元に株式や債券などに投資します。
運用で発生した利益は投資家に分配されますが、自動で再投資されるも商品もあり、再投資の手間を省けるでしょう。

運用成果は「基準価額」という形で反映され、基準価格は投資信託の価格のようなものです。
通常の株価のように取引時間中に価格変動がなく、一日に一度だけ基準価格が発表されます。

また、運用はファンドマネージャーというプロの専門家が行い、投資対象も国内外の株式・債券・不動産投資信託(REIT)など多岐にわたり、複数国の株や債権に投資する商品もあります。

投資信託のメリット

少額から始められる

証券会社によっては100円から購入可能で、まとまった資金がなくても気軽に始められます。
少額から始められるため、資金が少なくても自分のペースで投資できるでしょう。

分散投資でリスクを抑えられる

1つの投資信託で、複数の銘柄に投資しているため、特定の株が下がっても他の株でカバーできます。
A社の株価が下がっても、B社の株価がA社以上に上がっていれば、A社の株価をB社がカバーすることで下落を避けられるのです。

特に指数連動型は多くの銘柄に分散されており、日経225の投資信託では225社に投資していることになり、その中でも投資比率を変えて運用しています。

プロに任せられる

個別株を選んで投資する必要はなく、運用のプロが調査・分析して運用しています。
個人でプロと同じように分析すると、莫大な時間が必要となり不可能と言っても良く、投資信託で投資家は時間をかける必要がありません。

自動積立が可能

毎月決まった額を自動で積立てることができるため、ドルコスト平均法を活用してリスク分散も可能です。
投資家は毎月自動で積み立てるだけで、後は何にもする必要はありません。

ドルコスト平均法とは

株式や投資信託などを 定期的に一定金額ずつ購入する投資手法 です。
たとえば、毎月1万円ずつ同じ投資信託を買い続ける、というような方法です。

メリット

・価格が高いときは少ししか買えず、安いときに多く買えるため、購入価格が平準化されるので、高値づかみのリスクを減らせます。
・一定額を自動で投資するため、相場の上下に惑わされずに投資を継続でき、長期投資に向いています。

デメリット

長期間にわたって価格が下がり続ける場合は損をする可能性があります。
短期的な利益を狙う手法ではないため、長期投資が前提です。

こんな人に向いている!

・相場のタイミングを読む自信がない人や、読めない初心者
・感情に左右されずにコツコツ積み立てたい人
・将来に向けて資産をじっくり育てたい人

投資信託のデメリットと注意点

元本保証はない

投資商品である以上、損をする可能性があることは忘れてはいけません。
しかし、商品選びさえ間違えなければ、過去の統計では投資期間が長期になればなるほど損する確率が低くなっています。

手数料がかかる

購入時に発生する販売手数料は、優良な投資信託では販売手数料が発生しません。
逆に、販売手数料が発生する商品は、その他の手数料も高めに設定されている可能性が高く、販売手数料が発生する商品は避けるほうが良いでしょう。

運用中に発生する信託報酬は全ての投資信託で発生し、年間0.1%以下〜2%以上と大きな差があります。

売却時に発生する信託財産留保額というのもありますが、販売手数料を同じで優良な投資信託では手数料が発生しません。

相場に左右される

株式は市場の影響を受けるため、世界情勢や経済の動向によって価格が上下します。
投資信託も株式に投資しているため、価格の変動はしかたありません。
株価は上下の変動を繰り返しながら上がっていくものであり、優良な投資信託に投資していると、下落したからと言って慌てる必要がなく、毎月の積み立てを継続するだけです。

投資信託と他の投資商品の違い

初心者にとって「株式やFXとの違いは?」と思うこともあるでしょう。
以下で簡単に比較しています。

投資商品特徴リスク難易度
投資信託分散投資、プロ運用、少額OK
株式投資自分で銘柄を選ぶ中〜高
FX為替の売買で利益を狙う非常に高い
債権安定性が高いがリターンも低い

初心者におすすめの投資信託の選び方

インデックス型 vs アクティブ型

インデックス型
日経平均やS&P500などの指標に連動して価格が決まり、手数料が安く、長期投資に向いています。
世界経済は長期で見ると右肩上がりに成長しており、インデックス型に長期投資をしていると、資産が増える確率が高いです。

アクティブ型
運用担当者が積極的に投資先を選ぶため、株式の売買回数が多くなる傾向にあり、手数料も高めに設定してあります。
投資成績がインデックス型を上回ることもありますが、8割のアクティブ型はインデックス型に投資成績で負けており、勝っている2割のアクティブ型も、長期で見るとインデックス型に負けているのです。

アクティブ型は短期で好成績を狙う場合には良いですが、長期でじっくり資産を育てるにはインデックス型が良いでしょう。

信託報酬が低いものを選ぶ

長期投資では、年間数パーセントの手数料の差が大きく、たった数パーセントと侮ってはいけません。
信託報酬を低く抑えられるかで、将来の資産が大きく変わるでしょう。

100万円を運用している場合、信託報酬が2%では年間2万円となり、0.2%で2,000円となるため、差額は18,000円です。
10年後には18万円の差となり、「たった数パーセントの違い」が長期投資では大きな違いになります。

資産が分散されているかを見る

投資信託内では多くの企業に分散投資されており、投資企業が多ければ多いほどリスクが低くなります。
日本国内のみに投資していると円のみを持つことになり、円安になると円の価値が下がるため、外国の通貨にも分散すると良いです。
新興国にも投資できますが、新興国は政治が不安定な国が多くあり、政権が変われば株価と為替が一気に動くこともあるため、分散されているからとはいえ新興国のみの投資は危険になります。

評価の高いファンドを探す

数社の証券会社で人気の投資信託から、信託報酬が0.3%以下のものを選ぶと良いでしょう。
上位人気なる投資信託には理由があり、「信託報酬が安い」「安定性がある」「長期で利益を確保しやす」があります。

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つみたてNISAやiDeCoとの関係性

投資信託は、つみたてNISAやiDeCoの主要な投資対象でもあります。

つみたてNISA
年間120万円で生涯600万円まで非課税で投資可能で、運用利益に税金がかかりません。
金融庁が認めた安全性の高い商品のみで、運用期間が無期限のため、長期で比較的安全に投資を行えます。

iDeCo
投資信託に投資することで、所得控除を受けることができます。
ただし、受け取り時には税金と手数料ががかかり、現状では年金として受け取るのが良いです。
つみたてNISAと違いボッタクリ商品もあるため、商品選びが少し難しくなっています、

これらの制度と投資信託は非常に相性が良いのです。

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投資信託を始める手順【初心者向け】

ステップ1:証券口座を開設

楽天証券やSBI証券などのネット証券がおすすめで、スマホから簡単に申し込み可能です。
ネット証券は投資信託の商品が多くあり、特にネット証券大手の楽天証券とSBI証券は人気があります。

ステップ2:投資信託を選ぶ

何に投資すれば良いかがわからないと思います。
「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」は人気が高く、手数料も安いのでおすすめです。

ステップ3:積立設定を行う

毎月自動で買付する「積立投資」を設定しましょう。
楽天証券では楽天カードからの積立ででポイントが貯まり、SBI証券は三井住友カードからの積立でポイントが貯まります。

よくある質問(Q&A)

元本割れすることはある?

はい、投資商品なので元本保証ではありません。
毎月積み立てることで、購入時期を分散する「ドルコスト平均法」を使用しており、これで購入価格が平準化されるのと、長期運用によってリスクを抑えることが可能です。

どのくらいの利益が出る?

ファンドの種類や相場によりますが、年率3〜6%程度を想定して運用されているケースが多いですが、この年率は毎年決まっているわけではありません。
長期で見ての平均年率であり、年利10%の年もあれば、−5%の年もあります。

途中で解約できる?

いつでも売却可能です。
ただし、解約のタイミングによっては損をすることもあるので、必要なお金ではなく余剰資金で投資しましょう。

どれくらいの金額から始められる?

ネット証券では100円から始められるファンドが多く、初心者は損しても良いと思える金額から始めると、暴落時でも冷静に対象できます。

まとめ

投資信託は、初心者でも少額から手軽に始められる投資手段で、分散投資やプロの運用といったメリットがあります。
長期的に資産形成を目指す人におすすめできる投資手法であり、毎月淡々と積み立てるだけの投資です。

ただし、リスクや手数料といったデメリットもあるため、仕組みをよく理解したうえで始めることが大切となり、最低限の知識は必要になります。

まずは、つみたてNISAなどの制度を活用して、月1,000円からでも始めてみましょう。
毎月の1,000円が30年後には倍以上になっており、「やって良かった」と思える、明るい未来があなたを待っています。
そして、増えた資産は未来の自分への贈り物になるでしょう。

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