世の中には多くの保険があり、生命保険や火災保険はよく聞く保険です。
一度保険に入ると見直すことがあまりなく、入ったままの状態で何年も経過している方が多いと思われます。
保険加入後から時間が経過すると、加入者の生活状況もかわり、加入している保険の内容では条件が合わなくなったりするため、数年に一度は保険を見直してください。
ここでは、保険の見直しで節約する方法を解説しています。
保険とは
保険とは、事故や病気、災害などの予期せぬリスクに備えて、契約者が一定の保険料を支払い、万が一の際に保険会社から給付金や補償を受ける仕組みです。
保険には大きく分けて「生命保険」と「損害保険」の2つの種類があります。それぞれにさまざまな種類の保険が存在します。
万が一が起こったときに、生活ができなくなったり、払えない多額の保証金や修理費が必要になった場合のリスクに備えるためのものが保険です。
生命保険
生命保険は、人の生死や病気、ケガなどに備える保険です。契約者が一定の保険料を支払い、万が一の際に保険会社から給付金を受け取ることができます。主に 死亡時の保障・医療費の補填・老後資金の準備 などを目的としています。
加入者自身に何らかの事故や怪我で、入院や治療が発生した際に、保険会社から支払いが発生するものが生命保険です。
損害保険
損害保険(そんがいほけん)は、偶発的な事故や災害によって発生する経済的損失を補償する保険のことです。
事故や災害時に、保険会社から支払いが発生すものを損害保険といいます。
火災保険・自動車保険が主な損害保険です。
保険を見直す
保険は必要に応じて入るものであり、不要な保険や特約を解約することで節約することができます。
生命保険
いろいろな種類の生命保険があり、主に死亡保険・医療保険・がん保険があり、保険会社によっては、これ以外の保険もあります。
死亡保険
加入者が亡くなった際に、保険金を受け取ることができる保険です。
死亡保険は加入者が亡くなった際に、残された家族がお金で困る場合のみ加入することになります。
一家を支える夫が亡なくなると、残された家族がお金で困る可能性がありますが、夫が亡くなった際は妻に「遺族年金」が支給されます。(遺族年金の学は年金事務所で確認できます)
遺族年金と預金で足らない分を、死亡保険でカバーすると生活で困ることはなく、多額の死亡保険に入る必要はありません。
独身の方は亡くなっても困る人がいる可能性が低く、死亡保険の必要性はありません。
死亡保険は、受け取る人が今後の生活で困らないために入るものであって、普通に生活することができない分をカバーできれば十分です。
医療保険
怪我や事故で入院や通院が発生した際に、支払いが発生する保険です。
医療保険には、がんや7大成人病のような特約もあります。
医療保険の必要性は高く見えますが、国民健康保険や社会保険に加入している場合は、医療保険の必要性がないことも多いです。
国民健康保険や社会保険には「高額療養費制度」というものがあり、年収に応じて毎月支払う医療費の上限が決まっています。
年収500万円の方が月100万円の医療をうけた場合に、高額療養費制度を利用すると約8万7千円の医療費を自己負担するだけです。
このように、高額療養費制度を利用することで、多額の医療費が発生しても負担が少なくすむようになっています。
更に、社会保険加入者は「休業補償」というものがあり、怪我や病気で仕事ができない状態になっても、日給の60%を1年6ヶ月支給することができます。
普段何気なく支払っている、国民健康保険や社会保険には医療費を減額するだけではなく、いろいろな手厚い保証があり、このような保証でも足りないと思える場合だけ、足らずを医療保険でカバーしましょう。
がん保険
日本のがんの発症率は50%以上あり、2人に1人ががんになる時代です。
がんは年齢とともに発症率が上昇していき、60代で20%・70代で30%となり、40代では10%未満です。
20代や30代でがんにかかる可能性は低く、若い間にがん保険に入るメリットが少なく、50代でがん保険はを検討しても遅くはないでしょう。
がんになっても、上記のような「高額療養費制度」や「休業補償」を活用することで、お金の負担は激減します。
がん保険も医療保険と同じで、いろいろな制度を使った足らずを保険でカバーするのがよいでしょう。
損害保険
損害保険(そんがいほけん)とは、事故や災害による経済的損失を補償する保険のことです。
火災や自動車事故、自然災害、賠償責任など、さまざまなリスクに備えるための保険があります。
自動車保険・火災保険が主な損害保険で、近年では地震保険やスマホ保険のような保険もあります。
必要な保険
交通事故や火事はいつ起こるかわからず、起こってしまうと多額の費用が必要になり、普通では支払うことができない金額になります。
このような起こると対応できないリスクに備える保険は、加入する必要のある保険です。
限定的な保険
旅行保険のように、旅行先での病気や盗難に対応してくれる保険は便利ですが、年間何日ぐらい旅行に行きますか?
1年間常に旅行している場合は旅行保険が必要になるかもしれませんが、普通は年間数日ぐらいしか旅行に行かないと思います。
年間数日のために、毎月保険料を支払う必要はなく、多少割高でも必要時だけ加入できる保険に入りましょう。
不要な保険
必要な保険の逆で、損害が発生しても困らないような内容の保険には入る必要はありません。
スマホ保険のように、画面が割れても数万円の修理費ですむようなことに保険をかける必要がなく、スマホが絶対に故障するわけではありません。
損害が発生しても少額の金額の場合は、保険に加入する必要はありません。
まとめ
いろいろな制度を利用してもお金が足らない場合に、足らずを保険でカバーしましょう。
発生すると大きな損害になる場合は保険への加入が必要となり、少額の損害で保険は必要ありません。
一度加入すると見直しをすることが少ない保険ですが、数年に一度は見直しを行い、今の状況にあった保険に入りましょう。
