変動費とは?
変動費(へんどうひ)とは、企業や個人の活動量に応じて増減する費用のことを指します。例えば、製造業であれば、生産量が増えれば増えるほど材料費や外注費が増え、逆に生産が減ればそれらの費用も減少します。
家庭では、毎月の支出で変動する食費や娯楽費のような、毎月の使用金額が決まっていない支出のことです。
変動費を見直す
変動費を見直すには毎月の支出を知る必要があり、そのために家計簿をつけることが絶対条件です。
家計簿と聞けば、紙に書き込んでいくイメージですが、今はスマホアプリを使うだけで簡単に家計簿をつけることができます。
おすすめの家計簿アプリは、筆者も利用しているマネーフォワード MEです。
銀行口座やクレジットカードを連携するだけで、勝手に利用金額を記入してカテゴリー分けも自動で行ってくれます。
制限の多い無料プランより、1ヶ月のお試しがある月々500円の有料プランがおすすめで、家計簿アプリで悩めばマネーフォワード ME一択です。
家計簿をつけると1ヶ月の支出がわかります。
毎月の支出をもとに予算を決め、できることならカテゴリーに分けて予算を決めましょう。
収入のすべてを予算にするのではなく、貯蓄に回す分を決めてその分は予算から省いてください。
ここからは主な変動費の見直し方です。
食費
食費は、家庭での食事にかかる費用のことで、変動費の中でも大きな割合を占める支出の一つです。家計管理の中で節約しやすいポイントでもあります。
外食を減らし自炊を行うことで食費を節約できますが、いきなり自炊は難しいので休日に簡単なものを作ることから始めることをおすすめします。
コンビニは定価販売のため、割引販売しているスーパーを利用しましょう。
食費を見直すために、食事の回数を減らしたり、食べたていものを我慢することは継続が厳しくなったり、体を壊すリスクもあるため、過度な節約は避けてください。

交通費
交通費は、日常生活や仕事、旅行などで移動する際にかかる費用のことです。家庭の変動費の中でも、通勤・通学やお出かけの頻度によって大きく変動します。
マイカー移動を公共機関に変えたり、公共機関を自転車や徒歩移動に変えてみましょう。
特に、徒歩や自転車移動は体を動かすため、成人病予防になり健康にもよく、医療費の削減につながります。

日用品費
「日用品費」とは、生活をする上で必要な日常的な消耗品や備品にかかる費用のことです。
普段使用するトイレットペーパーやシャンプー等のことです。
普段使用するものの使用量を減らすのではなく、必要でないものは購入しないや、セール時にまとめ買いするようにしましょう。

娯楽・交際費
娯楽・交際費は、日常生活における楽しみや人との交流を支えるための費用です。このカテゴリには、友人や家族との食事、映画やコンサートのチケット、旅行、趣味にかかる費用などが含まれます。
飲みに行く回数を少し減らしたり、高価な趣味から安価な趣味に変えてみましょう。
娯楽や交際を極度に削減すると楽しみがなくなり、日々の精神状態の安定が乱れたりする可能性があるため、極度の節約は避けるほうが無難です。

医療費
医療費とは、診察・治療・薬剤・入院など、医療サービスを受ける際にかかる費用のことです。日本では、公的医療保険制度があり、健康保険に加入していれば自己負担額は通常1~3割になります(年齢や所得によって異なります)。
医療費は減らすのではなく、今以上に医療費を使わないように健康への配慮をすることであり、医療費を減らすために持病を放置することは言語道断です。
持病を放置して病気が進行すると、入院等で医療費の負担が大きくなり、最悪死に至るかもしれません。
医療費を削っての節約ではなく、体調が悪いときは我慢せず、早期に病院に行き、早く病気から回復することで医療費の支出を抑えることができます。
特に、歯に関しては自然治癒がなく、歯が悪くなると保険適用が外の治療を行うこともあるので、このようなことを避けるためにも、定期的に歯科健診を受けるように心がけましょう。

衣服・美容費
衣服・美容費とは、衣類や美容にかかる費用のことです。
衣服の購入は支出が大きくなり、衝動買いを止めてセールを狙って購入するのが良いでしょう。
美容費はネイルや髪の毛のケアにかかる費用が大きく、美容院やネイルサロンに行く間隔を伸ばすぐらいしかないと思います。
まとめ
変動費の見直しには、家計簿をつけることが絶対条件になり、家計簿は節約には欠かせないアイテムです。
家計簿アプリを利用することで簡単に家計簿をつけることができるので、積極的に家計簿アプリを導入しましょう。
変動費は一度の見直しで効果が大きい固定費と違い、日々の生活で節約を意識する必要があります。
最初は節約を意識する生活が続きますが、続けると慣れるため、慣れるまでは努力が必要になるでしょう。
変動費を過度に節約すると、体調が悪くなったりストレスをためることになり、病院へ行くと医療費が増え精神状態の安定がなくなると労働意欲を失ったり、節約自体が嫌になったりします。
そのため、過度な節約は節約が長続きせず、適度に負担のない程度の節約を行いましょう。
理想は、楽しみながら節約をすることです。
